「感謝セール」「創業祭」・・・そのネーミングには裏がある

激安セールが真っ盛りの時代に、定価で買い物をしたいと思う人はほとんどいないだろう。足を棒にしていくつも店を見てまわり、たとえ交通費をかけてでも1円でも安く買うことのできる店を探すはずです。

とはいえ、逆にあまりに安すぎても「これには何か裏があるのでは…」と勘ぐってしまうのが消費者心理です。

ましてや食の安全が消費者の関心事となっている現在、消費者は一にも二にも安心できる商品を買いたいのです。

そんな私たちが安心して安いものを買えるのが、じつは「創業感謝祭」や「水曜市」などと名づけられたセールです。

たとえば「創業10周年に感謝して○○割り引き!」「毎週水曜日は全品1割引きでご提供!」などと、どうして安いのかを消費者に端的にアピールして、値段の正当性を理解してもらうのがこのセールです。

ようするに、わかりやすくていくら安くなっているかがひと目でわかれば客の信用を得ることができるのです。

つまりは、何周年記念だろうが何曜日だろうが、客を説得することができれば理由は何でもいいのです。
また、プロ野球シーズンが終わる秋に必ず行われる球団関連のデパートやスーパーの「優勝感謝セール」や「応援ありがとうセール」などもその代表的な例です。

セールに合わせて買い物に行く人の多くはじつはそのチームのファンでもなければ、そもそもプロ野球には典味もない人もいます。

ところが、スポーツニュースばかりか一般のニュースでもチームの優勝とセールの予定が報じられると、「優勝したから安いんだ」、さらには「セールをやっているうちに買わなければ損だ」という”魔法”にかけられてしまう。

そして店に足を運び、大音量で流れるチームの応援歌とド派手なポップ、そして集まる客の熱気につられてしまい、ついつい予定外の買い物までしてしまいます。

友だち追加LINEでお得情報ゲット