レジ周りで「ついで買い」が起きてしまう心の仕組みとは

たとえばスーパーやコンビニエンスストアなどで、商品を入れたカゴを持ってレジの列に並んでいるとき、何気なく眺めていたレジ周りの商品を思わずカゴに入れてしまった、という経験はないだろうか。

買う予定などなかったものを思わず買ってしまう・・・そんな”魔カ”が見えないところに潜んでいるのがレジ周りの商品です。

もちろん、売る側にしてみれば緻密な販売戦略のひとつである。レジ周りに置いてあるのは、雑誌やガムなどのお菓子、髪留めなどのちょっとしたアクセサリーやサプリメントなどが多いです。

どれもそれほど高価なものではなく、予定外の出費をしても、ほとんど痛手にはならないものばかりです。そこが大きなポイントであり落とし穴なのです。

レジに並んでいる買い物客は、買い物が終わってホッとひと安心しています。いわば緊張感が緩んでいる状態です。

そして、そんなときだからこそ、お菓子やアクセサリーのような「必ずしも買わなくてもいいけれど、買ってもかまわない」という商品に意識が向いてしまうのです。

だいいち、列に並んでいる間というのは手持ち無沙汰で何もすることがない。

すると間近にあるそういう商品を、ついまじまじと見てしまうものです。しかも、こういう商品は、つねに大量に並んでいます。

それがいかにも「ひとつくらい買ってもいいか」という、いわば衝動買いに似た感覚を刺激して手を出させてしまいます。

店はそれを見越し、ひと通り買い物を終えた客の気持ちを計算し尽くしたうえでレジ周りの商品を揃えているわけです。

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