自動販売機のボタン販売戦略

最近の自動販売機はかなり大型のものが多く、当然、売られている飲み物も種類が豊富です。ひとつの自動販売機に、お茶や水、コーヒーに炭酸飲料、おしるこや甘酒、スープまで売られていることもあります。

ところが、それぞれの売れ行きを見てみると、じつは、どれが最も売れ行きがいいかの傾向ははっきりしています。

その売れ行きを決めるのは飲み物の種類やメーカーではなく、じつはボタンの場所です。答えを先に言うと、コインの投入口に近い場所にボタンがある飲み物が最も売れ行きがいいのです。

自動販売機で自分が飲み物を買うときのことを考えてみればわかります。「絶対にこれが飲みたい」と目的がはっきりしている場合は別として、「何でもいいから喉を潤したい」という場合には、コインを投入した後、あまり手を動かさなくても済む場所のボタンを押すというのが買う側の心理です。

最近の自動販売機は横幅が広く、コイン投入口から一番遠い飲み物を買おうと思ったらちょっと移動しなければならないものもあります。

「そこまでしなくてもいい、手近なもので済ませよう」という気持ちの人は、ついコインを投入した指から最も近い距離にあるボタンを押してしまうというわけです。
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だから、自動販売機を設置する側は、最も売れてほしいものをわざわざコイン投入口に近い場所に配置することもあるという。すると、ますますその商品が売れるようになるようです。

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