エレベーターで「閉」ボタンを押してしまう人の秘密

エレベーターに乗ったときはふつう利用階に続けて「閉まる」ボタンを押すのが一般的です。押さないと「何で押さないの?」という空気さえ漂うことがあります。しかし、欧米人は利用階を押すだけで、よほど急いでいない限り自動的に閉まるのを待ちます。

どうやら日本人は、世界の中ではせっかちの部類に入るようです。この「閉まる」を押しても早まる時間はせいぜい1~2秒なのに押さずにはいられない、そんな性格を持つ人の行動パターンを「タイプA」と名づけた医師がいます。米国のマイヤー・フリードマンとレイ・ローゼンマンでです。

彼らが性格と心疾患の関連性に着目し、調査する際に分けたタイプのひとつです。タイプAの特徴は競争心が旺盛で、野心的で負けず嫌い、一度にたくさんの用事をこなそうとし、時間に追われ、早口で早食いなどと分析できます。

まさに日本人サラリーマンに多い姿ではないだろうか。それは、戦後の高度経済成長期に「アメリカに追いつけ追い越せ」とばかりに突き進んできた企業戦士たちの名残ともいえるだろう。

エレベーターで「閉まる」を押してしまう習慣も、ひょっとしたらそのころに身についてしまったものなのかもしれません。
そこには、放っておいても自動的に閉まるけれど、ボタンを押してすぐに閉まるなら、押したほうがいいじゃないかという考え方です。

もっといえば、すぐに目に見える効果や成果がほしいと思ってしまう傾向が強いといえるのではないだろうか。エレベーターで「閉まる」を押してしまう人は、やはりイライラしがちな性格であることを自覚しておきましょう。

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