ついパチンコ店へ吸い寄せられる心の不思議とは

給料日まで所持金はたったの2000円。 人は時々、どう考えても生活を切り詰めなくてはやっていけないような状況に陥ることがあります。 そんな時は、とにかくお金を使わずに、給料日まで大人しくやり過ごすしかありません。

 だが、 お金に困っている時に限ってなぜか足を向けたくなる場所があります。毎晩11時近くまでオープンしているパチンコ店です。

この2000円が倍になれば、 いや、一度大当たりすれば3万~4万くらいになるかも・・・とワラにもすがる思いで台の前に座ってしまい、軍資金どころかなけなしの生活費までスッカラカンにしてしまうことがあります。 

しかし、それでもパチンコで儲けようと考える人は、たいがい数万円単位の勝ちを過去に1,2度経験していることが多いです。確かに、最近のパチンコは大当たりすれば3万~4万円程度の勝ちが見込めますが、当然その当たりを出すまでには相当の軍資金を注ぎ込まなければなりません。

そのことを知っていながらも、ときには1000円で当たるというラッキーに恵まれたりもしますので、それほど軍資金を投入しなくても当たるのではないかと考えてしまいます。

このように考えるのは当然明らかに勝つことに対して過大に期待をしているという心理が読み取れます。 これを説明するのに、チンパンジーを使ったこんな実験結果があります。

2匹のチンパンジーにレバーを引くと餌が出るという装置を用意した場合、 片方の装置はレバーを引く度に餌が出て、もう一本はレバーを引いても時々しか餌が出てきません。

これをそれぞれのチンパンジーに与え、しばらくしてそのうちの使い方を覚えた頃にレバーを引いても餌が出ないようにしました。

すると、常時、餌が出ていた装置を使っていたチンパンジーは、諦めたのかそのうちにレバーを引かなくなりますが、たまにしか餌が出なかった装置を使っていたチンパンジーは執拗に何時までもレバーを引き続けます。

これは、 たまに与えられる餌に釣られた行動で、人間もたまに与えられるギャンブルの報酬に快感を覚えて、やめられなくなってしまうというわけです。

 これを「間歇強化(かんけつきょうか)の法則」と言います。

たまのチャンスに対して、期待を膨らませること自体はけっして悪いことではありませんが、思い通りにならないとその分だけ落ち込みは大きくなることは忘れてはいけません。

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