インターネットの出現は、生活にさまざまな影響を与えたが、人間の消費行動においても大きな変化をもたらしました。その顕著な例がネット通販です。
とくに最近、ネット通販にハマるOLや主婦が増えているという、ひどくなると生活費にまで手をつけ、自己破産の一歩手前などという深刻なケースも聞こえてきます。
彼女たちが買いあさるのは、洋服や化粧品にとどまらず、家電、宝飾品など、ありとあらゆるものが対象です。食品ならまだ、生活の役にも立ちますが、おそらく一度も身につけないような高価なアクセサリーなどもあり、購入の意図に首をかしげたくなってしまいます。
しかし、そうは言っても通信販売はインターネットが出現する前から存在していました。
テレビショッピングもあれば、カタログショッピングもあります。それなのに、なぜ、ネット通販だと自制がきかなくなるのか。
通信販売は、わざわざ店に足を運ばなくても商品を選べるという手軽さが売りです。しかも、テレビやカタログは、電話をかけたりハガキを書いて、送らなければなりませんが、ネット通販ならパソコンのマウスやスマホの商品をタップするだけです。
好きな時間に好きなものを、「誰にも邪魔されずに買える。」というのが、エスカレートする理由なのです。また、通販全般に共通してい言えるのは、じかに買い物をする場合と違って、お金を支払っているという実感が湧かないことです。
百貨店で一度に10万円の買い物をするのに勇気がいるのに、ネット通販ならば迷いなくクリックできてしまいます。なぜなら、すぐに財布の中に身が減らないからです。
さらに重症化すると「パソコンに向かって買い物をしている時が一番楽しくて、商品が届いたとたんに熱が冷めてしまう」という本末転倒な事態に陥ます。
こうなると、すでに商品を手に入れることが目的なのではなく、画面上に好きなものを集めて、クリックする快感が中毒になっている可能性が高いです。
OLや主婦に限らず、男性でもこんあ自覚がある人は要注意です。
