「株」をしない人の意外な共通点

「デイトレーダー」は、1日の間に何度も株を売り買いし、成功すれば1日で何千万という儲けを得られる可能性がある仕事です。 

しかも、以前に株に関する高い知識が必要でありながらも、自宅のパソコンに向かうだけで莫大な利益を上げる”カリスマ・デイトレーダー”の出現もあって、初心者向けのノウハウ本が氾濫するなどちょっとしたブームになっていました。

ブームになったということは、裏を返せば、ふつうの人達は普段は株についての関心はそれほど高くないということです。実際、日本は欧米各国の人々より、株式投資を行っている人の割合が圧倒的に少ないです。

その理由は、日本人が「利益を得ることよりも、不利益を被ることのリスクを重要視する」からだと言われています。なんだかんだと言っても株はギャンブル的要素が大きいです。 

いくらマーケットの動向を研究しても、100%儲かる保証などどこにもないです。 ほぼ間違いなく、100万円得する見込みがあっても、100万円を損する可能性はゼロではないです。

このとき、100万円の利益を手にした満足感と、100万円の損失を出した時の失望感をはかりにかけた場合、後者の方をより重く考えてしまいます。

こうした心の動きは「プロスペクト理論」と呼ばれ、心理学的にも解明されています。 リスクを伴う決定がどんなふうに行われるのかについての理論で、人間誰もが持っている心理的傾向を分析したものです。

 欧米の投資家に比べて日本人にはそうした不利益重視の傾向が強いと言われています。 一説では、80年代の「バブル経済崩壊」という苦々しい記憶が影響しているとの見方もあります。

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